はじめに
2023年10月1日から、インボイス制度(適格請求書等保存方式)が始まります。それに合わせた、請求書を作ろうと海外製のプラグインをいくつかカスタマイズしてみたのですが、微妙に上手くいかないので、専用のプラグイン(WooCommerce 上で動作)を作ってみました。WooCommerce 内のオブジェクトを調べるのは結構大変で途中から有料にしようかとも思いましたが、皆が必要になると思ったので公式プラグインディレクトリにあげました。一応、幾つかのフィルターで伸びしろをつけていて、請求書の体裁を全く違うものにする事も可能です。その辺をこのプラグインのアドオンとして売り出すとか、顧客に対してのカスタマイズという形での2次的なビジネスも可能です。自分は面倒なのでやらないと思いますが(アドオンを作成しました。興味がある方はこちらから)、やる気がある方はチャレンジしてみてください。
使い方・仕様
= 他のプラグインとの連携 =
- WooCommerce が必要です。
= 請求書 =
- 2023年10月からの日本のインボイス制度に対応。
- 個別の登録番号の登録と表示
- 適格請求書(注文状況進行中、注文状況完了済み、の際に請求書としてメールへ PDF として添付し送信)
- 適格返還請求書(払戻の際に払戻明細書としてメールへ PDF として添付し送信)
- クーポンによる割引に対応
- 送料に対応
= ライブラリ =
= フィルター =
- 多数のフィルターを用意しました。詳しくは、readme.txt か、プラグインページをご覧ください。
- ‘invoice_japan_order_generate_html’ フィルターを使うと請求書の書式を丸ごと変更できます。例えば代引き手数料は、標準のWooCommerce では対応していずにサードパーティー製のプラグインを併用している場合があるかと思いますが、その辺りの処理をここに書いて付け加えるなどができます。php の知識が必要です。このプラグインからの2次的なビジネスに繋がるかもしれないので、興味のある方はチャレンジしてみてください。
- ‘invoice_japan_tcpdf_off’ と ‘invoice_japan_pdf_write’ の2つのフィルターを組み合わせて使うと、標準の PDF 生成ライブラリの TCPDF をオフにして、外部ライブラリを使用して、PDF を生成できます。こちらも2次的なビジネスに繋がるかもしれません。
動作
公開当時の動画(2023年4月4日)YouTube
決済単位でメール送信のタイミングを設定できるようになり、「Japanized for WooCommerce」の「銀行振込 (日本国内向け)」「郵便振替」に対応した動画。(2023年9月21日)Ver 1.06~
手数料に対応した動画。(2023年11月12日)Ver 1.28~
管理画面から、再送できるようにした動画。(2023年11月26日)Ver 1.30~
マイページから、再送できるようにした動画。(2024年2月10日)Ver 1.33~
謝辞
プラグインを作成していく際に、山崎大祐 さんにテストしていただき貴重な数々の助言を賜りました。あらためて感謝を申し上げます。また、このプラグインの貢献者として登録いたしました。
ライブサイト
ライブサイトを公開(2024年3月8日)して、ドキュメントをそちらに移動しました。テスト購入でプラグインの動作を体験できます。
Comments
“インボイス制度に合わせた請求書を作成するプラグイン” への8件のフィードバック
使ってみたら文字化けして日本語が全て(?)となってしまいました。
設定方法などございましたらご教示ください。
設定の、フォントは「小塚ゴシックPro M」になっていますか?
質問はこちらではなく、サポートフォーラムへお願いいたします。
失礼いたしました。
問題なく設定できました。
素晴らしいプラグインをありがとうございます!助かりました。
素晴らしいプラグインをありがとうございます。
送信元のメールアドレスのアカウント部分(@マークの手前)を変更するフックはありますか?
確認してはいないのですが、wp_mail のフック、’wp_mail_from’, ‘wp_mail_from_name’で、できると思います。
情報共有のために、サポートフォーラムへも同じものを投稿していただけるとありがたいです。
最新バージョン Ver1.27 で、メールヘッダーに店舗名と販売者メールアドレスを表示するようにしました。
便利なプラグインをありがとうございます。
お伺いします。
注文を編集ページで手数料を加算しています。インボイスの請求金額に混ざっていますが、「手数料」とXX円と表記する事は可能でしょうか?
宜しくお願い致します。
手数料は、いろいろな手数料があります。例えば、振込手数料を売り手側で負担するとか、単純な売り手側の販売手数料とか、商品毎の手数料とかで税率計算が変わってきます。WooCommerce の手数料の項目は、売り手側の販売手数料とみて良いのかもしれません。
よくわからないので、サポートフォーラムへ投稿して共有した方が良いかと思います。また、今後、こちらへコメントは受け付けません。すべてサポートフォーラムへ投稿してください。