はじめに
WordPress の公式プラグインを作成し始めてから6年、いつの間にか多数のプラグインを作成しました。それに機能を付与するアドオンの販売状況と、無料でプラグインを作成する意味を考えてみました。
2012年~2013年
2013年~2016年
- 必要があって、いろいろ作成していく。
- プラグイン Media from FTP がヒットし、世界中で使われるようになる。
- サポートフォーラムで様々な要望に応える。
- ますますヒットする。
- 無料で作り続けるのが馬鹿馬鹿しくなる。
2016年~2018年
- プラグインのアドオンやテーマを個人で販売している人が存在するのを知る。
- WordCamp で情報収集しプラグインのアドオン販売を考える。
- プラグインのアドオン販売開始。
- 初期の頃は、売り切り60ドルで販売。少し売れる。
- 周囲から安いのではと言われ、120ドルにしたら売れなくなる。
- 売り切り100ドルにし、サブスクリプション年額60ドルも開始。
- サブスクリプションが売れないのとサブスクリプションソフトウェアの有償化でサブスクリプションを辞める。
- 初期の値段60ドルの売り切りに戻す。売れ行きが戻る。
- Webサービスボールルームダンス競技会採点システムを開始。
現在
- 2019年初頭から、アドオン販売を大幅値下げ、60ドルを30ドルにする。
- 半額に値下げしたにもかかわらず、1.5倍の売上増。実質3倍の伸び。
- アドオンの適正価格は、30ドル以下であると知る。
- アドオンは下手なアルバイトよりも儲からないと実感する。
- ボールルームダンス競技会採点システムからいくつかの機能を分離し公式プラグインとする。
- Webサービス競技会採点システムを開始。
- 競技会採点システムが1団体に導入されて報酬を得る。
雑感
まず最初に思うのは、ソフトウェアの為のソフトウェア(この記事ではアドオン)よりも、サービス(この記事ではWebサービス)の方が報酬になるという事です。
それを理解した時から、無料で公式プラグインを作成する事が苦で無くなり、むしろ積極的に行うようになりました。自分のプラグインだけでは無く、人の作成したプラグインの力も借りて、Webサービス競技会採点システムで報酬を得たからです。
世の中ではソフトウェアの為のソフトウェアを買う人よりもサービスを買う人の方が多いのではないかと思います。それならば、皆で無償で知恵を出し合いソフトウェア(この記事ではWordPress)をより良いものにしてどのようなサービスにでも変幻自在に対応できるようにすべきだというのが今の心境です。
それがいつか報酬となって返ってくるはずだと思います。