WooCommerce + PayPal のテスト環境から本番まで

はじめに

PayPal はそのテスト環境が込み入っているので、WooCommerce を設定する際に躓く方も多いのではないでしょうか?今回は、WooCommerce との連携における PayPal のテスト環境の構築と本番環境の設定までを記します。以後、PayPal テスト環境を Sandbox と記します。

追記 2023年5月29日

この記事で使用されている、WooCommerce PayPal Checkout Payment Gateway は古いので、以下の記事で紹介しているプラグインと方法を利用してください。Sandbox に関してはこの記事でも問題ないと思われます。

必須環境

  • PayPal ビジネスアカウント
https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/account-selection
  • WordPress
  • WooCommerce
  • WooCommerce PayPal Checkout Payment Gateway

PayPal Sandbox 買い手アカウント の作成

  • PayPal にログインします。
  • 開発者向けページをクリックします。
  • 開発者向けページが開きます。
  • 右上のメニューの、Dashboard をクリックします。
  • DASHBOARD ページ内の SANDBOX – Accounts をクリックします。
  • Sandbox Accounts ページ内の Create Account ボタンをクリックします。
  • Create Sandbox Account ページ内で Country を選択します。
  • Create Sandbox Account ページ内で Account Type Personal(Buyer Account)  「買い手アカウント」を選択します。 「買い手アカウント」用のメールアドレス、パスワードも入力します。
  • Create Sandbox Account ページ内で、PayPal Balance を入力します。これは、「買い手アカウント」が持つ仮のお金です。今回は、20,000 円を入力しておきます。
  • 新規の Sandbox 「買い手アカウント」が作成されました。
  • 新規の Sandbox「 買い手アカウント」の Actions をクリックすると、Profile が出現します。Profile をクリックして、Sandbox 「買い手アカウント」の詳細を確認します。
  • Profileタブには指定したメールアドレスがあります。Phone Number は自動で作成されます。
  • Funding タブには、現在所持している仮のお金 20,000 円があります。Account Number、Routing Number は自動で作成されます。
  • Settings タブは、Off のままにしておきます。

PayPal Sandbox 買い手アカウントにログイン

  • PayPal の通常のログイン画面にそっくりですが、URL が違います。Sandbox 専用です。
https://www.sandbox.paypal.com/jp/home
  • ログイン画面で、作成した「買い手アカウント」の、メールアドレス、パスワードを入力します。
  • 管理画面に入ります。
  • 取引を見てみると、作成した「買い手アカウント」の仮のお金 20,000 円が入っています。

PayPal Sandbox 売り手アカウント の作成

  • 再び、Sandbox Accounts ページ内の Create Account ボタンをクリックして、Create Sandbox Account ページに入ります。Account Type Business(Merchant Account)  「売り手アカウント」を選択します。 「売り手アカウント」用のメールアドレス、パスワードも入力します。
  • 新規の Sandbox 「売り手アカウント」が作成されますが、以下の様なメッセージが表示される事があります。そのような場合は、少し待って SANDOBOX – Accounts をクリックしてみます。
  • 新規の Sandbox 「売り手アカウント」が作成されました。
  • 新規の Sandbox「 売り手アカウント」の Actions をクリックすると、Profile が出現します。Profile をクリックして、Sandbox 「売り手アカウント」の詳細を確認します。
  • Profileタブには指定したメールアドレスがあります。Phone Number は自動で作成されます。
  • API Credentials タブには、Sandbox 用の API キーがあります。メモしておきましょう。
  • Funding タブには、現在所持している仮のお金 20,000 円があります。Account Number、Routing Number は自動で作成されます。
  • Settings タブは、Off のままにしておきます。

WordPress、WooCommerce の設定

  • インストール済みプラグインで、WooCommerce、WooCommerce PayPal Checkout Payment Gateway が有効化されているのを確認します。
  • WooCommerce – 設定 – 決済 – PayPal Checkout で、PayPal Checkout と、Sandbox を有効にし、Sandbox「売り手アカウント」の API キーを入力して保存します。

PayPal Sandbox「買い手アカウント」でテスト

  • Sandbox の「買い手アカウント」で買い物をしてみます。
  • 支払い画面で、Sandbox「買い手アカウント」のメールアドレスを入力します。PayPal Express Checkout を選択し、支払いを実行します。
  • 画面が、PayPal に遷移します。Sandbox「買い手アカウント」のメールアドレスが自動で入力されるので、Sandbox「買い手アカウント」のパスワードを入力します。
  • 支払いが実行されます。これは、Sandbox「買い手アカウント」の仮のお金 20,000 円から支払われます。
  • 同意して支払うをクリックすると画面が遷移し、ECサイトに戻ります。
  • Sandbox「買い手アカウント」のメールアドレスに、以下のメールが送られてきます。

Sandbox「買い手アカウント」で出金を確認

  • Sandbox「買い手アカウント」に、再びログインし、取引画面を見てみると、出金が確認できます。

PayPal 本番環境の API キーの取得

  • PayPal にログインし、アカウント設定 – プロフィール設定をクリックします。
  • アカウント設定 – 販売ツール – APIアクセス – 更新をクリックします。
  • API アクセスの画面で、API認証情報の管理をクリックします。
  • セキュリティーチェックが行われます。
  • API キーの画面になります。表示してメモしておきましょう。

WooCommerce – PayPal の本番設定

  • WooCommerce – 設定 – 決済 – PayPal Checkout で、PayPal Checkout と、Live を有効にし、本番環境の API キーを入力して保存します。

おわりに

いきなり本番環境も設定できますが、予期しないエラーが起きる可能性もあるので、Sandbox 環境でテストしてから本番に移行するのが得策だと思います。


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